電気工事施工管理を攻略しようよ
■やってはいけない勉強法(セコカン)電気工事施工管理
少し厳しい言い方をしますが、
電気施工管理では、同じスタートラインから100人で走り始めても、ゴールできるのは25人だけです。
つまり、残りの75%の人はやってはいけない勉強法をしてしまい、途中で脱落することになります。
やってはいけない勉強法・・・
いろいろありますが、一番やってはいけないパターンは?
それは、参考書を前から順番に読んでゆくこと。
意外かもしれませんが、これはとても危険な勉強法です。
なぜでしょうか?
これでは時間ばかり掛かってしまい、問題を解くという肝心のトレーニングが希薄になってしまいます。
しかも集中力が途切れて、挫折してしまう危険性が極めて高いです。
挫折すると、読んでいない後半のページは全く目を通していないことになります。
実はこのパターンで、ほとんどの受験者は必要範囲を網羅できずに試験当日を迎え、撃沈します。
これは受験後のアンケート結果などで、概ね明らかになっている平均的な傾向です。
そもそも、参考書を「読む」ことは、試験に対して本当に武器になるのでしょうか?
貴方の目的は、知識を頭に叩き込むことではありませんよね。
あくまでも試験に合格することですよね。
試験への合格にあたって、最も必要とされる事がらは何でしょうか?
考えてみてください。
知識を詰め込んだことで、建設業振興基金が「よく頑張った!」と合格ハガキをくれるのでしょうか?
違いますよね。
試験への合格にあたって、最も必要とされる事がらは、問題を解くことなんです。
知識を頭に詰め込むことと、問題を正しく解くことは、イコールではありません。
本当は、これらのことは皆さまに実践して違いを理解して頂きたいです。
しかしそれでは遅すぎますよね。
参考書を前から順番に読むという勉強法を実践してみて、
「なるほど、このやり方はダメじゃん。」と気付いた時には、もう試験日は目前に迫っています。
そうなってから気付いても、もう手遅れです。
ですので、結論だけを言います。
参考書を前から順番に読むという効率の悪い勉強法は、今日をもってやめてください。
ただ、勘違いしないでください。
「参考書が悪い」と言っているのではありません。
施工管理の参考書はピンキリありますが、まあそこそこ有用です。
有用な本ではありますが、最初のページから順番に読むという行為が好ましくないのです。
小説を読むのとは異なります。
一般に参考書というものは、前半を読まなければ後半が理解できないような構成にはなっていません。
どこから読んでも、その一つの項目だけで話が完結するような書かれ方がされています。
では、どういった勉強法が最も有効なのでしょうか?
それは、実際の試験問題の言い回しに慣れることです。
過去問題は割と多く流通しているので、手軽に入手できますよね。
ダウンロードしたら、出題されないことが明らかな問題をカットしてゆきます。
やみくもに過去問題に手を付けるのは、なんとも無謀な行為ですからね。
重要なポイントは、過去問題の出る範囲と、出題されない問題の切り分け。
これについては、次のページで説明します。
さて、いよいよ過去問題に入ってゆきましょう!
問題を眺めても、最初はサッパリ理解できず、不思議な文字を目にしているような感覚があるでしょう。
それで良いのです。
最初から完璧にわかる人などいません。
まずはとにかく問題を繰り返し読むことで、言い回しに慣れてください。
すると、部分的にこの問題のこの部分だけは何となく知ってそうだ。
という「気付き」を得ることが出来るようになってきます。
貴方が目を付けたその問題は、貴方が必ず解けるようになる問題なのです。
その目を付けた点を突破口にして、その前後にある知らない単語を辞書のように参考書で調べます。
そうです。参考書は辞書として使うのです。
すると先ほど調べた単語が、また別の問題にも登場しているではないか!
このように「気付き」を広げてゆき、またその単語の前後を参考書という辞書で調べてゆきます。
このようにして、芋づる式に知らなかった単語を自分のモノにしてゆくのです。
これを繰り返してゆきます。
やがて、目を付けた問題と、まったく目を付けていない問題とに分類できますよね。
まったく目を付けていない問題は、貴方にとって縁のなかった問題です。
この問題は、時間を費やしても自力では解決できません。
職場や学校の仲間、先輩後輩でセコカンのわかる人にアドバイスをもらった方が断然早いです。
独りで一つの問題に長時間も悩むより、デキる人間に教わったほうがずっと効率が良いです。
自分で解決できる問題と、そうでない問題の分類。
これこそが、資格試験を短時間で攻略する魔法の杖になるのです。
「おいおい、周りに施工管理のわかる人なんて、誰一人としていないんだけど。」
それはそれは、とても残念です。
仕方がありません。そういった場合には、あとは資格セミナーに頼るしかありませんね。
自分一人で解決できない問題で、なおかつ周囲に教えてくれる人がいない場合、
講習スクールの門を叩いてみましょう。
実力をアップさせて、ゴールできる25%の枠に入ろうぜ!
→ 次へ(過去問題を食べつくせ)